目次
ステップワゴン再リコール
本田技研工業株式会社からリコールが発表されました。以下リンクとなっています。今回のリコールの内容をわかりやすく解説していきます。
- テールゲートオープンステーが再リコール
- 今度は車体側ボールジョイントが原因
- 部品が生産出来ていないのでタイラップ止め
- 首を骨折する恐れも
- 点検後の確認ポイント
テールゲートオープンステーが再リコール
前回のリコール時は
「RKステップワゴン」
「初期型NBOX JF1・JF2」
「現行RPステップワゴン」
の3車種でしたが、
今回は現行ステップワゴンのみのリコールになりました。
わくわくゲートが重いために
テールゲートオープンステーに負荷を掛けているんでしょうか?
今回はテールゲートオープンステーの
車体取り付け側が原因
前回のリコール時はトランク側のスタットボルトが緩んでいた場合は、
ボルト交換をして、テールゲートオープンステーの上と下に
外れ防止カバーをする対策を行っていました。
以下が前回の内容です。
前回の原因
その①トランク側ボルトが緩んで折れる
テールゲートオープンステーにおいて、ボールスタッドを取付けるテールゲートヒンジの締結座面穴径及び、ボールスタッドの締結座面径の指示が不適切なため、テールゲート開閉操作を繰返し行うと締結座面が座屈するものがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、ボールスタッドが緩み、最悪の場合、ボールスタッドが折損しテールゲートが突然降下するおそれがあります。
前回の原因
その②オープンステークリップが緩くて外れる
テールゲートオープンステーにおいて、下側ボールジョイントと車体側ボールスタッドの取付部構造が不適切、または、上側ボールジョイントと車体側ボールスタッドの組付け作業が不適切なため、ボールジョイントと車体側ボールスタッドを固定するクリップが浮くものがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、テールゲート開閉の繰返しにより、ボールジョイントが車体から外れ、テールゲートが突然降下するおそれがあります。
今回の作業内容
なぜ前回の作業で改善出来なかったのか。それにはこんな理由があります。
今回の原因は、外れ防止カバーが役に立っていなかった。
テールゲートオープンステーにおいて、下側ボールジョイントと車体側ボールスタッドの取付部構造が不適切なため、ボールジョイントとボールスタッドを固定するクリップが変形し、浮き上がることがあります。そのため、そのままの状態で使用を続けると、テールゲート開閉の繰返しにより、ボールジョイントが車体から外れ、テールゲートが突然降下するおそれがあります。
オープンステーに付いているクリップは、毛抜きみたいな構造をしており
毛をつまむような所でオープンステーからボールジョイントが
抜けないような構造になっているんですね。
そして、このクリップが変形して外れ防止カバーがあったとしても、
緩んでオープンステーが外れてしまうんです。
部品が間に合わないので、ステー下部をタイラップ止め
テールゲートオープンステー及びボールジョイント外れ防止カバーを新品に交換します。なお、改善対策部品の供給に時間を要することから、暫定措置として、下側ボールジョイントと車体側ボールスタッドの取付部を結束バンドで固定します。
暫定処置なのはコロナ渦の影響と考えられます。
脱落しないようにする処理としては
ボールジョイントを支える方向に力が加わる訳では無いので
タイラップが切れる事が無いので問題ないかと思われます。(ズレ防止のため)
首を骨折する可能性も
オープンステーが外れれば、トランクを開けて何か作業をしているときに
トランクが落ちてきます。その重さはわくわくゲートを
備えていることで容易に想像出来ると思います。
点検後の確認すべきポイント
- オープンステー上端部分付近の外装にキズが入ってないか確認する
- 開け閉め時に異音がないか確認する
- トランクライニングの傷を確認する
何故確認が必要かというと、オープンステーを外す際は小さい精密ドライバーで
クリップを浮かせながら外すんですね。そのときに精密ドライバーが
ボディーを傷つける可能性があるんです。
また、オープンステーを外す際には
トランクが落ちないように支えとなる棒を
トランクライニング(内装樹脂)に当てて
作業するので、傷が入るかもしれません。
(普通はゴムなどの緩衝材は挟みます。)
また、作業が終わったとしても、クリップに異常がある場合は
異音が鳴る可能性があります。
そういう場合は必ずディーラーにその旨を訴えましょう。
リコールは迷わずやりましょう。
顧客・ディーラー共にWIN・WINです。
リコール作業はカーディーラーが全て負担する訳ではありません。
作業責任はディーラーに発生しますが、金銭的な負担は全て自動車製造メーカーとなり
部品代や工賃などの費用はメーカー持ちとなるので、
逆にディーラーが儲かる仕組みとなっております。
つまり、こういった作業がディーラーの営業利益となるわけです。
嫌な顔はされませんので、バンバンリコール作業を受けてしましましょう。