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多くの人が知らないハイオクの真実。実はエンジンを 「○○」です。

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最近話題になっているハイオク。これまで各社が独自で開発されていたとされているハイオクとはなんだったのか。

ハイオクの歴史

ハイオクガソリンは欧州車や圧縮比の高いエンジンを搭載するスポーツカーに使用される燃料だ。オクタン価をあげることで高温高圧に圧縮されたとしても燃料を含んだ混合気が自己着火(異常燃焼・ノッキング)することなく点火したタイミングで燃焼することが可能になる。ハイオクの歴史は長く、1972年3月までオクタン価をあげるため有鉛ガソリンが自動車の燃料として使われていた。製造方法としてはガソリンにアルキル鉛を添加する方法である。それまで使われていた有鉛ガソリンは皮膚に付着したり呼吸器官に入ると神経を犯し、鉛中毒となる非常に重篤な症状を引き起こす危険な燃料だった。現在は環境や人体に影響のない無鉛ガソリンを使用したハイオクが使用されている。そして現在主流となっている無鉛ハイオクガソリンの製造方法は生成する過程で高オクタン価を有する特性を獲得している。一方で航空機ではいまだに有鉛ガソリンがいまだに使われている。理由としては要求される性能が過酷なためで、無鉛ガソリンではそのレベルをクリアできないからだ。

そもそもハイオクの洗浄能力が高いと言われる理由


そして、そもそもなぜハイオクガソリンに洗浄作用があると付加価値を各社が謳ったのか、それは、元々が「ハイオクガソリンそのものがエンジンを汚す」からである。インテーク内で噴射された燃料は吸気バルブを通り、シリンダー内でピストンを駆動するため高温で燃焼し、オクタン価が低いガソリンと比べ煤を多く生成する。さらに排出されたガスはエキゾーストマニホールドからマフラー、触媒を通り抜け、吸排気系全てを汚し、堆積していく。さらには主に潤滑・冷却・洗浄をするエンジンオイルが煤を巻き込み、性能が著しく低下、細い油路全てを流れる。高温による燃焼を阻害する成分が含まれているので副作用が発生するのは当然のことである。想像しただけで精神衛生上に悪い。エンジンの性能を上げるために開発された燃料がエンジンを汚し、故障させてしまうとは本末転倒だ。そこでデメリットを補うために「洗浄剤をハイオクに添加」したのだ。しかし、ただ添加するだけではもったいないので各燃料販売業者は付加価値としてハイオクガソリンを「入れて走るだけでエンジンを汚れから守ってくれる」という内容をそえて商品化をしたのだ。レギュラーガソリンに洗浄剤が入っていないのはそういう理由がある。もちろんレギュラーガソリンに洗浄添加剤をいれたって良い。なぜ入れないかは差別化を図るためでもある。

 

世で販売される商品は使い回しされている?

日産「セレナ」とOEMである スズキ「ランディ」

今回問題となっているのは、ハイオクガソリンの仕入れ先である業者が同じかつ同じ燃料であった事。今まで各社独自開発の燃料としてハイオクガソリンを販売してきたが、実は仕入れている燃料は同じと言うことが判明したのだ。各社違う文言でハイオクを差別化していたが、実はその性能は同じだったということだ。(経営統合している出光・Shellは除く)どこでハイオクを入れても同じ洗浄能力、文言通りの性能の差別化などされてはいなかったのだ。実はこういう問題はガソリンに限った問題ではないのかもしれない。私的な事になるが、最近エアロバイクを購入し、異音の不具合があったので結局返品することになったのだが、一週間後、同価格帯で違う物を購入したのだ。私が購入したサイクルバイクが負荷を作り出す機構は、重りとなるフライホイールを二本のベルトと三枚のプーリで増速する機構だった。以前購入したサイクルバイクも同じような構造だったのである。おそらく販売会社が部品の仕入れ先がほぼ同じなのであろうということが予想される。そのほか付加価値として形状や色、機能を追加して差別化を図っているが、ある部分では同じ部品を使用していた。食品関係では「焼きそば」中身が全く同じなのにスーパーとコンビニではパッケージデザインを違うものとして販売しているのを見たことがある。そして極めつけは「お徳用インスタント味噌汁」信州味噌として販売しているが、減塩味噌汁として違うパッケージで販売されていた。どちらも購入した後で判明したことだ。味も加薬も全く同じであった。実はこの世の中はガソリンに限らずに使い回しで溢れているのかもしれない。あなたが購入した物も例外ではない。数多くの商品が流通している現代社会。商品開発の効率化のため各社が協力し、独自で販売している商品はこの世に限られた数しか出回っていないのかもしれない。競合していた各社が統合する日は近い。

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